ひなたブログ

気が向いた時に感想を吐き出していきます。

ピオフィオーレの晩鐘 -Episodio1926- (ピオフィ)ネタバレなし感想!

どうも、ご覧いただきありがとうございます!

今回はピオフィオーレの晩鐘-Episodio1926-の感想を書いていきます。

こちらはPSvita・Switchから発売されている作品の続編です。まずはそちらを遊んでから購入されて下さいね♪

 

〈公式サイトはこちら〉

https://www.otomate.jp/piofiore/1926/

 

 

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今回は続編ということで、前作でハッピーエンドを迎えた2人のその後の物語【-BURLONE-】

大団円後を描いた【-ALTERNATIVA-】

前作のFINALEルートアンリエンド後を描いた【-HENRI-】

の3つで構成されています。

おすすめ攻略順なんかもひとつひとつ解説していきますので、どうぞお付き合い下さい。

 

 

 

 

〈★評価  最大★5〉

シナリオ:★★★★☆

システム:★★★★★

糖度:★★★★★

キャラクター:★★★☆☆

イラスト:★★★★★

サウンド:★★★★☆

 

 

シナリオ

全体的にとにかくボリュームがあります。各ルートがそもそもボリュームがあるというのに【-ALTERNATIVA-】にも各キャラのエンディングと大団円エンディングがあって、かなりたくさん遊べます。ルートクリア後に遊べる後日談などはありませんでした。時代背景なども詳しく描かれており歴史に詳しい方にはおっ!と思うシーンがあるかも知れません。前作もそうでしたが、バッドルートに突入してバッドエンドに辿り着くまでがここまで丁寧に描かれている乙女ゲームは少ないです。それからほぼどのスチルも主人公リリアーナの服が違うのも魅力的です。他のオトメイト作品と比べても、特に作り込まれているのは間違いありませんよね。

 

システム

システム面は快適で言うことなし。前作同様MSシステムが良いですね。ただ今回違うのは、見るか見ないかがエンディングを左右しないところです。さらに今回から【ARIA】という前作のシーンをキャラクター視点で描いたSSを見られるというシステムも追加。これは後でメニューからも確認できます。

 

キャラクター

キャラクターについて。沢山のサブキャラクターが新登場しましたが、もう少し掘り下げて欲しかったという思い。まだもう少し説明が欲しい!というキャラが多い。意味深な発言をしておいて、結局はっきりと明言しないなんて事もしばしば。どうにも救いようのないキャラたちばかりで好きになれない方が多いんじゃないでしょうか。それから正直必要なかったんじゃないかというキャラが数名。しかし全員個性豊かで、良い動きをしてくれますのでお楽しみに。前作に引き続き登場するキャラクターたちの、今まで見られなかった絡みなんかもあって面白かったです。

 

 

【-BURLONE-】

大変面白いルートとそうでないルートの差が激しいなと感じましたね。

というのも、前作で人が殆ど死んでしまったようなルートもあったことや鍵の乙女の資格を失ったルートがあることから、新キャラを投入して新しいストーリーが展開されているのですが、それがどうにも差に感じてしまう。反対に生存率が高いルートもあるわけで、そちらの方が前作との繋がりを感じるためやはり面白いです。どのルートもボリューミーで楽しい事には間違いありませんが。

それから少し気になったのが、主人公の使い道。主人公リリアーナは鍵の乙女という役割を背負っており様々なところから狙われてきたわけですが、今作はルートによって資格を持っているのか失っているのかでその重要度が変わってきます。資格を有したままの場合の方が渦中にいるという印象ですが、数名のルートを除いて、基本的に主人公が蚊帳の外です。自分から聞かなければ重要な事を教えてくれなかったり、出来れば黙っていたいなんて思うキャラがいて、色々な事情を察しなければならない。もちろんプレイヤーはMSシステムなるもので把握しているわけですが、リリアーナは説明されるまで知らないまま。なので全体的には主人公の周囲で色々な思惑が渦巻いていて、それについて心を悩ますキャラたちのメンタルケアがお仕事という感じでしたね、もちろんルートによりますが。彼の事を思ってのことでしょうが、だいぶ物分かりがいいです。だから大抵は拠点でお菓子作ったり教会で掃除したり散歩したりしてますね(笑)

あとはみんなの子供時代のスチルがありました。

 

 

それではキャラ別感想

 

 

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ファルツォーネファミリー カポ

ダンテ・ファルツォーネ CV石川界人

 

今回もやっぱりお似合いな2人。

このルートでは主人公の出自について深く関わってきます。

繊細で優しく、マフィアとしての人生を必死に足掻きながら進むダンテ、そしてそのダンテを暖かく包み込み支えてあげる主人公リリアーナ。

お互いがお互いを穏やかに見つめ理解し合っているからこそ、これからも歩んでいけるんでしょうね。

 

 

 

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ヴィスコンティ一家 ボス

ギルバート・レッドフォード

 

色々な場所に連れ回してくれたり明るく頼りがいのあるギルバート。今回はギルバートと縁のあるらしきユージーンという新キャラが登場して、引っ掻き回してくれました。どんな時も信じられるので、安心です。ギルバートがこの街に来る前の事なんかも少し知れました。

 

 

 

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老鼠 首領

 

少し違和感があったのが、前作のエンディング・後日談や特典やらの色々なSSなんかを見る限り、楊は結構主人公に振り回されて心を許していたように思えたのですが、主人公はメチャクチャ楊に気を使ってるし元からですが楊も扱いづらくて恋人になったん……だよね?という感がありましたね。そんなところが魅力なんでしょうけれど。しかし楊の考え方なんかに変化が現れており主人公が彼に影響を与えているのは確かです。まだまだ危険な恋なので、選択肢に注意です(笑)

 

 

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ファルツォーネファミリー アンダーボス

ニコラ・フランチェスカ

 

今回個人的に1番面白かったニコラルート。

ここまでやって初めて、彼のルートは終わるように感じます。ファルツォーネの血を継ぐニコラと鍵の乙女の運命が交差して、大変面白い事になりました。そしてこれまでで1番の、どのエンディングより真のハッピーエンドのように感じます。

フランチェスカ邸にもお邪魔して、ジュリアの旦那さんも出てきます。

私はこの2人のカプが1番お気に入り。最初から甘々で幸せそうです。

 

 

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教国の使徒

オルロック

 

なんだか前作よりもとっても可愛くなった気がするオルロック。オルロックと主人公は、他のキャラが大人なだけに、等身大の恋という感じでした。2人は再びブルローネへと戻る事になるのですが、そこでもオルロックのこれまでが深く関わってくるわけです。

それからここでやっとエミリオの正体が詳しく暴かれます。しかし意外とあっさりとした明かし方だったような気がします。

 

 

 

〈おすすめ攻略順〉

少しづつ謎を解き明かしていきたい場合は

楊orギルバート→オルロックorダンテ→ニコラ

がいいのではないでしょうか。最後にニコラを持ってきたのはですね、ニコラルートは比較的生存率も高くシナリオがこれまでの要素をひっくるめたような内容で完成度がかなり高かったので、最後にしてみました。

しかしどこから特攻しても大丈夫そうです♪

 

 

【-ALTERNATIVA-】

1926年のブルローネの1〜8月を描くショートストーリーパートと9〜12月を描くフローチャート搭載のメインパートに分かれています。

ショートストーリーパートではサブキャラたちとの交流やそこで初めて明かされる新事実や意外な一面なんかもありほのぼのしていて楽しいです。

メインパートでは、いずれかの3組織に滞在しながら、新たな敵、ファントムから届く殺人予告や謎をブルローネマフィアと解き明かしていきます。それぞれ各キャラとのエンディング・大団円が用意されておりボリューム満点。新キャラファントムもいい性格をしています。公式サイトから見ても分かる通り、仮面に舞台衣装のような服装……これはあの人を連想してしまいますね。

 

 

【-HENRI-】

 

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前作の隠しキャラクター、アンリとのその後を描いた物語。

こちらは【-ALTERNATIVA-】でいずれかのエンディングを迎えると解放されます。

1925年の事件が終幕しブルローネを離れていた2人ですが、2人に起きた衝撃的な事件をきっかけに再びブルローネへ。

このルートでの主人公はどこか感情的。アンリが穏やかに導いてくれるおかげか、彼にとても心を開き甘えてしまう主人公が、これまでのどのルートとも違っていてかわいいです。恋に四苦八苦しながら事件を解き明かしていき、心の惹かれ方具合がこれまた絶妙。序盤から主人公はアンリに惹かれていますが、それが実るのはまだまだだいぶ先なのです。

 

 

 

 

 

色々語り尽くしましたが、ピオフィオーレの晩鐘にはなんとも言い難い魅力がありますよね。犯罪組織であるマフィアの支配する街で、ただの普通の主人公が突然危険な日常に飛び込んでしまう。ルートによっては恋が芽生える可能性もあったはずの相手から殺意を向けられたり、大切な人を奪われたり……幸せになる過程でも犠牲を払う事になってしまったり。バッドエンドは辛いですし、悲しい事も沢山起こりましたが、それだけにハッピーエンドを迎えると幸せを感じます。ぜひみんなに幸せになってもらいたいものです。

そして未だに疑問なのが、『ピオフィオーレ』ってなに??

 

 

 

さて、ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました!

出来ることなら、ブルローネに行ってみたいものですね。