ひなたブログ

気が向いた時に感想を吐き出していきます。

大正×対称アリス all in one(対アリ)ネタバレなし全体感想!

ご覧いただき、ありがとうございます♪

今回は大正×対称アリス all in oneの全体感想を書いていきたいと思います。

どうぞ最後までお付き合いくださいね。

 

 

〈公式サイトはこちら〉(Nintendo Switch版)

https://www.prot.co.jp/switch/taishoalice/index.html

 

 

f:id:hinata__1110:20201209214930j:plain

 

 

元々はPrimulaよりWindows用に発売された乙女ゲームで、その後2016年にPSvita版『大正×対称アリス all in one』が、2019年にNintendo Switch版が発売されています。

私はこの記事を書く3年以上前にPS vita版を遊び、去年Switch版も購入しました。

クセが強い作品のため途中でリタイアしてしまうという声を偶にききます。しかしこのゲーム、途中で辞めてしまうのはあまりに勿体ない!大変おすすめですので、未プレイで購入を迷われている方などには、自信を持っておすすめいたします。

因みにこちらのファンディスク『大正×対称アリス HEADS&TAILS』がPC・PS vita・Switchで遊べますので、対アリの世界観が気に入った人は、購入してみてください。

また、Switchに移植するにあたって、追加要素①書き下ろしスチル追加②PS vita版の初回生産分特典ドラマCD「鏡の国1のドMは誰だ大会!」をビジュアルノベル化して収録 などがありますので、Switchをお持ちの方はSwitch版をプレイされるといいですよ。

 

 

 

 

〈★評価  最大★5〉

シナリオ:★★★★★

システム:★★★★★

糖度:★★★☆☆

キャラクター:★★★★★

イラスト:★★★★★

サウンド:★★★★★

 

システム

まず、システム面。非常に快適です。選択肢スキップでサクサク攻略できます。音声鑑賞モードもあり気に入ったボイスを保存して後から聞き返すことができます。

PSvita・Switch版では、まず初めはepisodeⅠ(シンデレラ・赤ずきん)しか選択できません。シンデレラか赤ずきんのいずれかをクリアすると、episodeⅡ(かぐや・グレーテル )、そしてどちらかをクリアするとepisodeⅢが解放され、その後は白雪→魔法使い→epilogue(アリス)の順に解放されます。

 

糖度

糖度はそこそこ、普通の乙女ゲームという感じです。

 

キャラクター

キャラクターは個性豊かで、ヒロインが特に元気で賑やかなのが特徴。しかしこのヒロインが苦手という方が意外と多い。突然英語を話したりとても積極的な性格で、乙女ゲームのヒロインらしさはありません。ただそこが対アリの落とし穴。このヒロインの性格にもしっかりとした理由があるのです。

 

イラスト

イラストはふんわりした絵柄のめろさん。他には数乱digitや学園CLUB〜ヒミツのナイトクラブ〜や、発売日未定ですが闇色の魔珠というPC乙女ゲームの発売を控えています。(2020年12月現在)

 

サウンド

それから、私は特にED曲が気に入っています。ハッピーエンドを迎え安心していると、一気に対アリの世界に引き戻されます。BGMも世界観を表現するのに非常に重要な役割を果たしていて、控えめにいって最高です。

 

シナリオ

シナリオですが、ほのぼのした印象から裏腹に、シナリオは進んでいくたびかなりシリアスです。

序章でヒロインは真っ暗な世界を記憶を失った状態で彷徨います。そこでアリスと出会い、2人で大きな水晶で出来た鏡を通り抜け、鏡の国を訪れます。

鏡の国では性別が逆転した童話のキャラクターたちに『ヒロイン』として迎え入れられます。

そしてキャラクターを選択すると、個別ルートへ。個別ルートに入ると、それまでの話から一変、新たな関係性で物語が始まります。もしかするとそこに混乱するかもしれません。

どのキャラのルートもそれぞれ独立していて、キャラ同士の関係もヒロインの立場も全く別物。それぞれの物語になります。

 

episodeⅠ、シンデレラ・赤ずきんルートはシリアスもありながら、ほのぼのとしていて笑えるシーンも多く楽しんでプレイできます。特に赤ずきんはピュアも度が過ぎて逆に変態の域なのが笑えます(笑)

 

そしてepisodeⅡからだんだんと難易度も物語もハードになっていきます。かぐやルートではバッドエンド祭り、グレーテルルートでは大いなる性癖の暴力。私は当時弟キャラとヤンデレにハマっており、夜中にプレイした結果鼻血をだしました。興奮して鼻血が出るのは本当だったんだなあと(笑)かぐやもグレーテルもそれぞれ違う意味で歪んでいて、それはもうはっきり言って病的です。この辺からもうepisodeⅠのほのぼのはなくなります。そしてヒロインのある意味での真の姿も段々と明らかに。

 

そしてepisodeⅢ、白雪ルート。このルートは正直言って、最後まで意味不明。しかし、次に解放される魔法使いルートで、ここまでに張られた様々な伏線を回収。やっと白雪ルートの意味が理解できます。バッドエンドで行われる演出の意味も回収。

 

最後にepilogue(アリスルート)ですが、ここで今までの全ての謎が明かされます。ここは、もう流石としか言いようがないですね。鏡の国のからくりや物語の根幹にあったテーマが明らかになります。

 

 

 

全てのことに意味があり、本当に些細なシーンにも真実の一片が隠されています。プレイし終えてみると、あそこにも!ここにも?!と改めて気づく事ばかりですので、2度プレイして確かめるのもおすすめです。

 

 

 

さて、感情のまま書いた気がしますが、対アリの魅力はしっかり伝わったでしょうか。未プレイの方、途中で投げてしまった方、ぜひ最後までプレイされて下さいね。きっと衝撃の真実が待っています。

 

今回はここでおしまいになります。

偶にこのような作品に出会えるので、これだから乙女ゲームはやめられません!♪